【櫛歯】
【櫛歯】
オルゴールには櫛の形をした部品があります。シリンダーの突起物がこの櫛の一本一本をはじくことによって音がでます。
櫛の形をしているので、「櫛歯」と呼ぶそうです。ちなみにこの「櫛歯」の一本一本を弁と呼び、この弁の数が多い程、表現豊かな演奏が可能になります。小さいものだと18弁から、大きいものだと300弁のオルゴールもあります。
ところで18音しか音が出ない櫛歯で、どうして曲の演奏が可能なのでしょうか?
18弁ということは、18音しか出せないということです。なのにきちんとした曲に聴こえます。これは、曲によって使われている音以外の音をうまく抜いているからだそうです。ですので、櫛歯は特定の曲以外には使えないということになります。
昔のオルゴールの櫛歯には炭素成分を多く含んだものが多かったようですが、強度の問題(折れやすい)より、現在では鋼種が多く用いられています。
シリンダーオルゴールのピンが櫛歯を弾いて演奏します。現在の櫛歯は、一枚の鉄板から作られていますが、初期のものは一本ずつ音階の異なる鋼鉄の棒をネジで固定していました。
その後2本組みのペアティースと呼ばれる櫛歯がつくられ、さらに3本、5本組みのセパレートティースと呼ばれる櫛歯へと進化して行きました。
オルゴールの櫛歯は、歯の長さと厚さで音階を調律しています。しかし、大型のオルゴールになると低音部分を再現するのに歯の長さだけでの調律が難しい場合もあります。
そこで、櫛歯の低音部分には櫛歯の裏側に鉛をつけることによって調律する方法が採用されるようになりました。
鉛は融点が低くまた加工もしやすい、等の利点も多くあります。現在でも大型のオルゴールはこの方法で調律されています。

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